小学生の漢字が覚えられないー息子のために調べた
ある日の事、当時小学校3年生の息子が漢字書き取りの答案用紙を持ち帰ってきました。
100点満点中16点でした。
50問中8問の正解です。
チョットこれにはビックリしました。
そこで、改めて漢字の勉強について詳しく調べてみました。
勉強法やおすすめ教材、無料アプリなど。
序章は漢字学習の用語解説の様になってますが、ドリルなど教材選びの際に役立ちますのでお付き合下さい。
覚えなければならない漢字の数は
小学生漢字
文部科学省のHPに「学年別漢字配当表」というページがあります。
それには、各学年で習得されるべき漢字と数の記載があります。
学年 | 習う漢字数 | 累計 |
---|---|---|
小学校1年生 | 80字 | 80字 |
小学校2年生 | 160字 | 240字 |
小学校3年生 | 200字 | 440字 |
小学校4年生 | 200字 | 640字 |
小学校5年生 | 185字 | 825字 |
小学校6年生 | 181字 | 1006字 |
基本はこれです。
但し、2020年から新しい学習指導要綱が発表され、20字追加の1026字になりました。
これは何かというと、都道府県で使われる漢字20字が追加されました。
[茨 媛 岡 熊 埼 岐 潟 香 佐 鹿 崎 滋 縄 井 沖 栃 奈 梨 阪 阜]
中学生漢字
1110字です。
小学校の様に学年別漢字配当表は発表されていません。
学校ごとに進捗は委ねられているんですね。
小学生で習う1026字+中学生で習う漢字1110字=2,136字
常用漢字と漢検
「常用漢字」って聞いたことありますか?
そうです、上記の2,136字を「常用漢字」って言います。
次に、近頃はよく「漢検」って聞きますよね。
日本漢字能力検定協会、通称「漢検」ですね。その等級をご紹介します。
レベル | 対象漢字数 | |
---|---|---|
10級 | 小学校1年生修了程度 | 80字 |
9級 | 小学校2年生修了程度 | 240字 |
8級 | 小学校3年生修了程度 | 440字 |
7級 | 小学校4年生修了程度 | 640字 |
6級 | 小学校5年生修了程度 | 825字 |
5級 | 小学校6年生修了程度 | 1006字 |
4級 | 中学校在学程度 | 1322字 |
3級 | 中学校卒業程度 | 1607字 |
準2級 | 高校在学程度 | 1940字 |
2級 | 高校卒業、大学程度 | 2136字 |
準1級 | 大学一般程度 | 約3000字 |
1級 | 大学一般程度 | 約6000字 |
漢検の問題集やドリルには、大っぴらに、対応学年が書いてありません。
例えば、漢検5級の問題集なら小学生6年修了程度とかって目立つように記載があれば、戸惑うことがないと思うんですけど。
でもいろいろ理由があるんでしょうね。
学校の授業を補完するって意味合いは無い、って事でしょう。
まーあくまでも民間団体ですしね。
但し、上記表をご確認頂ければわかる通り、ほぼ学年対応しています。
それに、「漢検持っていると、高校受験の併願の時、+0.5とか+1とかになる」
と、うちの娘が申しておりました。
検定合格者は、内申点でプラス評価する私立高校があるってことですね。
勉強法は、繰り返すだけ
漢字に限りませんが、反復しかないでしょう。
問題集を一回やって、間違った問題にバツ(斜線)を入れます。二回目は、間違った箇所だけやります。さらに間違ったら×(斜線にクロス)をします。そして3回目、という風に。そうやって、間違った問題を潰しこみしていく方法が、オーソドックスで一番でしょう。
よく漏れを気にする人がいます。2回目でも、問題集を始めから終わりまで順番にやらないと気が済まないとか。うちの娘です。勘やあてずっぽで解けた問題を、正解としてスルーするのを恐れてるんですね。
でも大丈夫。ヤマ勘で当たった問題は、小テストなどで必ずあぶり出されるものです。もし、お目当てのテストまで引きずって、不正解だったとしても、しょうがないでしょう。
出来る問題を再度解くのは、時間と労力のムダです。どんどん先の単元に進む方がトータルのパフォーマンスは上がるでしょう。時間は効率的に使いたいですね。
漢字の覚え方、3つのコツ
例文ごと覚える
英単語を覚えるときも一緒ですが、例文で覚えないと、頭に入りません。
体を使って覚える
さらに、記憶するためには、体を使うこと。ドラゴン桜の川口先生も申しております。
「ドラゴン桜」の勉強法は使える?
「何回も書く」という作業もこの理屈ですね。声に出すこともそうです。
日記など、実際に覚えた漢字を利用する
うちでは、漢字の勉強をした日には、日記を書かせています。勉強時間の最後に、簡単に3行位で。何も、1行でも5行でもいいんですが、何となく3行にしています。「3行日記」です。その日、勉強した漢字を文中に使って書いてもらいます。
日記について、チョット余談になります。大抵こんな感じの文章を書いてきます。
「今日、たけしと公園で遊んだ。サッカーをして勝った。」
「デュエマを買って集めた。」とか。
この方法は、作文力も付くし、我ながら「いいな」と思ったんですが、デメリットというか機能不全があります。ある日の日記です。
「今日は、漢字の深、進、世を勉強をしました。」と、きました。
やられました。この手があったか。ただ、しょうがない時があるんです。日曜の午前中に勉強する場合などです。
「ごめん、まだ朝ご飯も食べさせてなかったね。」
覚え方、コツ―まとめ
・例文で覚える
・体を使って覚える
・日記など、実際に覚えた漢字を利用する
漢字ドリル、おすすめ教材は
以前、息子に、学校で使ってる漢字ドリルはないか、聞いたことがあります。あるらしいんですが、学校にあるとのこと。
「こんにゃろ、ガキのくせーに、一丁前に置き勉か」
話をさらに聞いてみると、息子が言うには、
「学校では、国語の時間に漢字を2つ勉強する。その時に使ったドリル的なものは、先生に回収される」というような事を言っています。
んーん。言っている意味が私には理解出来ません。所詮、愚息の説明。疲れます。これ以上の無用な追求は避けます。という訳で、息子を見ていて、こんな内容の教材がいいなっていうポイントがあるので説明します。
私が考える漢字教材の理想形5つ
勉強する対象の漢字が、大きく書いてあるもの
他の文章よりちょっと大きいレベルの大きさでは、トメ、ハネ、ハライなどを子供が見逃してしまうんです。
そうすると、結局親が見本を書いてあげなければならなくなります。
例文は、違和感が無い文章で、1つがいい
例文が、何個も載ってると、ページの文字数が多くなりうんざりするからです。
10文字から15文字位で、内容はよく使う表現のものがいいですね。
例えば、下記のような文章です。
◎「学校のきそくを守る」
◎「自分の行動にせきにんを持つ」
これはダメ。体言止めの例文は、頭に残りません。
例えば、×「大会で勝ったしょうひん」 ×「学校のひじょうぐち」など。
学校の机。学校の正門。学校の屋上。 色々、浮かびますからね。
あと、全部ウンコってのは本人次第ですかね。
小学生2年生位まではいいのかな、ウンコでも。
売れてますからね~。
昔も今も、「ウンコ」で異様に喜ぶ子供の姿は一緒ですからね。
音読み、訓読みが別記載
こういった教材は見たことないんですが、理由は、一個当たりの漢字に対する解説・説明文が長くなると、覚えるピントがぼやけるからです。音訓別々に記載してもらって構いません。
間違いやすい漢字グループは特集で
息子、「底」と「低」が入れ替わったりします。
イラストはあった方がいいでしょう
コマの多い漫画や、好みじゃないイラストなら無い方いい。
この辺のさじ加減は個人差がありますけど。
おすすめの教材は
うちはどうしている?
息子はスマイルゼミを使ってます。
息子にスマイルゼミをさせているのは、漢字で悪い点を取る前からですが、以後、「ドリル機能」を多めにさせてます。
「スマイルゼミ」を受講した感想ー実況中継
もし、見本を書いてあげたり、丸付けなど、お子さんの勉強を見てあげる時間が取れるご家庭でしたら、これなんていかがでしょう。
本屋さんで30冊以上吟味した、個人的なおススメになります。
教材選びの時に、上記「常用漢字と漢検」の把握が役に立ちます。
常用漢字、学年別で、教材を探すのか。もしくは、漢検ベースで探すのか。
2択になります。
無料の漢字アプリ
漢字アプリだけやって漢字を覚えるのは不十分です。
ただ、「単語帳」的に、もしくは「復習」としての使い方が出来ます。
小学生手書き漢字ドリル1026
このアプリを含みますが「はんぷく」学習シリーズは、累計1000万ダウンロードを超える人気シリーズだそうなので、ご存じの方も多いと思います。
学年ベースで構成されています。
小学校の6年間に習う全ての漢字を学習することができます。
小分けされているので、適当な時間で切り上げられます。
解答の仕方は、画面に手書きします。
タブレット画面への手書きの認識具合で、低評価のユーザーもいる様ですが、私は、違和感無く使用出来ました。
App Store でもGoogle Playからでもダウンロード出来ます。
漢字検定・漢検漢字トレーニング
漢検の2級、準2級、3級、4級、5級、6級で出題される全1494漢字の「書き取り」「読み方」などを練習することができます。
ですから、小学6年生位から有用です。
出題ジャンルは「書き取り」「読み方」「部首・部首名」「送り仮名」「対義語・類義語」「同音・同訓異字」「四字熟語」「誤字訂正」「熟語の構成」など網羅的に収録されています。
App Store でもGoogle Playからでもダウンロード出来ます。
両アプリ共、学校ネット株式会社さんの開発です。
漢検で総仕上げ
教材選びですが、個人的には、小学生までは、常用漢字もしくは学年別で選ぶ。
中学生からは、漢検のテキストがいいと思います
内申の事もありますしね。
漢検で総仕上げですね。
検定試験は、年間3回(6月中旬、10月中旬、2月中旬)、全国、および海外でも実施されます。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会のHP
以上、子供の漢字学習についてでした。
お付き合い頂きありがとうございました!
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