読書感想文の書き方 宿題の意識は捨てよ
うちの息子の好きな科目・・・それは体育です。
でしょうね。
私もそうでした。
では、嫌いな宿題は・・・読書感想文。
異議なし。
でも、大人になったら文章も書かなきゃいけません。
そしていつの間にか、こうやって書いていたりします。
さて、「読書感想文」の宿題に対する、うちの子達へのアドバイスをご紹介したいと思います。
読書感想文の手順
本を読みます。
気になった、驚いた、楽しかった、嬉しかった、悲しかった、泣けた
→事柄、会話、行動、人物
- 文中から、上記の部分を数箇所、別紙にメモする、もしくは付箋紙をつけておく。
- なぜそう思ったか、感じたかその理由を深掘りする。
- 自分が経験したエピソードや、 関連して思い出す事柄を書き出す。
- 自分の今後に当てはめてみる(小学生なら家族、友人、学校、習い事。中学生なら家族、友人、先生、学校、勉強、部活、将来など)
以上です。
1から4の順番で書いていけばオッケーです。
文字が稼げなかったら、同じ作業を繰り返せばOKです。
読書感想文の文章テクニック
あくまでも補足ですが、文章テクニックにも触れておこうと思います。
「補足」の意味は、あんまり細かいことを考えるより、率直な感想を書く方が優先するからです。
主語は省こう
子供の書く文章は、「僕は~」「私は~」っていう主語が多いです。
まず下書きの段階では、「僕は」「私は」っていう主語は一切省いて書いてみましょう。
書き終えた後、読み返しながら、どうしてもっていう所には「僕は」「私は」を入れていきましょう。
友達に話すように書いてみよう
学校の宿題だから、基本、学校の先生宛に書いています。
意識するしないにかかわらず、大抵そうなってます。
例えば、「~しました。」「~と思いました。」って末尾が丁寧になります。
面白くありません。思いが伝わってきません。
友達に話すように書いてみましょう。
短い文章で書こう
子供の書く文章は長い。
平気で一文に、二つ以上主語がある場合があります。
ですから、基本、短い文章で書いてみましょう。
どうしても切れない長い文章は、そのまま生かしてもいいでしょう。
短い文章の例を載せます。
読者へ
オレは、昔のこと思い出すとマジになる。
これは素晴らしいことだ。
二十八歳。
スーパースターと呼ばれ、所得番付に出るようになっても怒っている。
怒ることに真剣になる。
何が正義だ。
こう思ってしか生きてこれなかった。
ほんとは銭が正義だなんてウソなんだ。
それは良く判ってる。
でも、そう思わなければ生きてこれなかった自分に腹が立つ。
(中略)
広島
成り上がり
大好きだね
この言葉
快感で鳥肌が立つよ
何がほしいんだ。
何が言いたいんだ。
それを、いつもはっきりさせたいんだ。
矢沢永吉にインタビューして書き起こしたもの。そう、構成、編集は糸井重里。
矢沢永吉 「成り上がり」から引用です。
傑作です。
ちなみに長い文章の例です。
彼は腰を振ってハーフバックをふりきると、センターに突っ込み、膝を高く上げて走り、グラウンドのスクリメージ・ラインでもたもたしている二人をきれいに追い抜き、ぐんぐんスピードを増しながら、十ヤードほど走り、ボールを軽々と抱え、自分にぶつかってきたハーフバッグをふりきって、少女のように尻を振ってさらに走り、セフティ・マンを押し倒して、靴音を芝生にひびかせながら、防御をかためてまわりこみ、勝ち誇ったように軽快にゴールラインにむかって突っ走った。
これは常盤新平が訳したアーウィン・ショー「夏服を着た女たち」の中の短編「80ヤード独走」の一文です。
瞬間のドライブ感や、高揚感を著すのに適しています。
引用も入れよう
この記事もそうですが、引用箇所を入れることによってリズムに変化が出て飽きがきません。
もちろん入れすぎは厳禁です。
中学生以上は書く前に、見出し(目次)を作ろう
読書感想文の文字数については下記のとおりです。
- 小学校低学年(1、2年生) 本文 800字以内
- 小学校中学年(3、4年生) 本文1,200字以内
- 小学校高学年(5、6年生) 本文1,200字以内
- 中学校 本文2,000字以内
- 高校 本文2,000字以内
見出しを作ってから書き出すのと、まっさらから書き出すのでは、出来もかかる時間も全然違います。
読み方は自由、本音で書こう
読書感想文の出来、イコール国語の成績を意識しながら書くので、難しい表現を使ったり、無難な考えを書いたりします。
これ、一番やっちゃダメです。
読書感想文の書き方 まとめ
読書感想文の手順
- 文中から、上記の部分を数箇所、別紙にメモする、もしくは付箋紙をつけておく。
- なぜそう思ったか、感じたかその理由を深掘りする。
- 自分が経験したエピソードや、 関連して思い出す事柄を書き出す。
- 自分の今後に当てはめてみる(小学生なら家族、友人、学校、習い事。中学生なら家族、友人、先生、学校、勉強、部活、将来など)
文章テクニック
- 主語は省こう
- 友達に話すように書いてみよう
- 短い文章で書こう
- 引用も入れよう
- 中学生以上は書く前に、見出し(目次)を作ろう
- 読み方は自由、本音で書こう
本の読み方に、そもそも正解なんてありません。
作家の伝えたかった事を、読み取らなければならない義務もありません。
現代文の試験じゃありませんからね。
読み手が何をどう感じ、楽しもうが勝手です。
好き勝手書きましょう!
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