大学を退学してもしょうがない理由
そもそも世の中に完璧なものなど存在しないでしょう。
でも、よりベターには変えられると思うんだけどなー。
今回は、「大学を退学してもしょうがない理由は大学側にもあるよね」って話を書こうと思います。
さて、苦労して大学に合格しても中退しちゃう人って結構います。
なんと、1割くらいはドロップアウトしちゃうんです。
私の大学時代の経験も含め、「日本の大学」について、変わって欲しい点を書いていきたいと思います。
私は私大文系卒です。
ただ、日本の教育システムのグランドデザイン的なマクロの話は置いときます。
ちょっとだけ質の高いサラリーマン養成所、学歴による総中流社会構成の為など。
ここでは、身近に感じた局所的な内容で、お話しようと思います。
ですから、内容が私大文系に偏ってるかもしれません。
あまり、個別の大学事情まで精通している訳ではないので、今はもう違った試みがされている場合もあるでしょう。
その辺はご容赦ください。
(尚、大学で教鞭をとる人には、一般的に教授、準教授、講師などの肩書きがついていると思うんですが、別に、一括りに表記するときは「先生」と著しています)
日本の大学 ここが変だよ
教養課程って何だよ
折角、大学入って、高い授業料払って教養科目ってありますよね。
ありゃ何でしょう?
2年間ですよ。半分ですよ。
つーか、4年になったら卒論だけ仕上げる感じでほぼ就職活動ですよ。
実質1年ですよ、専門課程って。
これには、いろいろな理由があるようですね。
これから学ぶ専門課程の基礎だとか。
そもそも大学は専門を学ぶ所では無くて、専門を学ぶ所は大学院だ、って考え方だとか。
よって、大学は“人材”を作る機関だ、的な考え方。
この一般教養2年って考え方は、アメリカ式を踏襲してるんですね、今でも。
ん~~何か無理がないですか。
そりゃ、どんな勉強だってやらないよりやった方がいいでしょう。
でも、時間は有限ですからね。
自分が興味を持った分野、それに付随する分野なら学生のコミットの仕方も段違いでしょうよ。
自分で選択した専門分野を教えてあげましょうよ。
教養課程なんて、足りないと思えば自分で勉強すりゃいいんですよ。
生涯学習ですよ。
例外的に、経済系の学部で一般教養の「統計学」、これは専門ですよ。
英語もろくにしゃべれないんだから第二外国語なんて100年早いよ。
「体育」までありましたからね。
大抵、球技やっておしまい。
私の過去で恐縮ですが、意味を感じずサボるようになりました。
出席日数が足りないから、教授に呼び出されました。
「本を読んでレポートを書けば単位やるよ」
って言われて、買わされたのが、その教授が執筆した本。
体育とは程々遠い、「ある外国への滞在記」みたいな本でした。
その教授が、若い時にその国に行って書いた、日記の延長のような本でした。
バカらしいですよ、全く。
買いましたけどね。
今となっては何も覚えてません。
かなり特殊な話だと思われる方もいらっしゃると思いますが、実は大学教育の縮図だと思っています。
設備インフラ
多少専門な分野だと中規模の教室で講義が行われます。
「憲法」など大きい分野の講義は講堂で行われたりします。
こういった講義は、学部横断で行われるからかな?知らんけど。
板書も見えません。
たまに、マイクの調子が悪いなんちゃって、生声で授業やろうもんなら、聞こえやしません。
前に座りゃいいんだよ、って言われるかもしれませんが、全員が前には座れません。
もうこういう授業は要らないでしょ。
他にもありますよ。
私たちの頃は、先端だったんですよ。
「~~ラーニング」なんて言われる設備で英語もやりましたね。
いわゆる視聴覚室です。
もう要らないでしょ、その設備。
今だにあるみたいだけど、もうネット社会でデバイスも発達してますよ。
設備インフラは意外と削れるもんです。
コストはコンテンツにかけましょう。
教える資質
これは、小学校でも大学でも変わらないと思います。
素晴らしい思考や実績がある教授の授業が本当に素晴らしいのか。
業績(論文)が多い、素晴らしい教授と、教える力量のある教授は違うでしょ。
何言ってんだかさっぱり分からない先生っていますよ。
そもそも、この人なんで教授なのって先生いますね。
どうして選考されたんですか?
もっと、開示すべきですよ。
授業についても、学生による匿名の評価や、大学事務局による客観的評価制度などシビアに導入している大学ってどれだけあります?
大体、教授ってハラスメント意外で、降格とか解任とかあるんですか。
実際、規定はあるんでしょうが、機能しているとはとても思えません。
一般的な講義を教える先生と、研究など通して学んでいくゼミなどの先生は分けるべきじゃないですかね。
競争原理が働いてないんですよ。
教科書の選定
例えば、履修するじゃないですか。
そうすると、教科書がその担当教授が執筆した本だったりしますね。
又、分厚くて高いんですよ。
3,000から5,000円位。
何か、腑に落ちないんですよね。
別に、その分野で評価されてる本って訳でもなさそうだし、ブックオフで買い取ってもらえないし。
(学校近くの古本屋か、神保町に持っていけば買ってくれますけどね)
授業のドタキャン
わざわざ、早起きして学校に行ったら休講ってありますね。
学会かずる休みか知りませんが、大学は、県を1つ跨いで通ってくる学生も珍しくありませんからね。
学会なら、事前に予定分かってますよね。
今なら、ツイッターとかもあるし、そんな事はないのかな。
たるんでるよ。
ビジネスの世界で休講って概念あります?
病欠ならしょうがないですけど、その場合だって、ピンチヒッター用意してないんですか?
日本の大学は変わるべき
動画の活用
勉強って今どきだとインターネットで出来ちゃいますよね。
単なる講義は動画に切り替えましょう。
放送大学っていうコンテンツだってあるじゃないですか。
動画の配信でいいでしょう。CDなどメディアでもいいし。
単位
同じような教科なら、どこの大学に行ったって単位もらえるでいいんじゃないでしょうか。
国立大学の教養課程なんて、他の国立大学で単位とったって尚更いいでしょ。
ただ、受け身の授業なら自宅でだって勉強出来ますよ。
ゼミ形式の授業じゃなければ、その単位も認めていいんじゃないでしょうか。
よく、留学では、その単位を有効にしてたりしますよね。
それと一緒です。
もっと、単位取得は流動的でもいいでしょ。
インタラクティブが基本ですよ
物理的な意味で、わざわざ、大学に行く意味は、先生や友人の考えや意見をニュアンスごと感じることだと思います。
であるならば、少人数のゼミ式のインタラクティブ(双方向)な単位をより多く設けるべきだと思いますよ。
教授の数にも限度がありますから、講師や院生を活用したり年次の違った学生だけでもいいと思います。
勉強系のサークル活動ですね。
通常、3年からゼミってありますが、人数の関係なのか何なのか、ゼミに入れない学生っていますからね。
ベンチマークありますか?
その大学が目指す数値的な目標ですよ。
教育現場に、そういった数値目標はそぐわないって意見もあろうかと思います。
でも先日も、世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズって所が、世界の大学をランキングしてますよね。
っていう事は、その評価基準で大学運営も目標設定出来ますよね。
大学経営
少子化で、大学の経営、厳しいんでしょ。
大学の入試制度がバラエティショップになってますよ。
青田買いも甚だしい。
関連記事:特異な日本の大学入試制度
子どもがいないんなら、他国から引っ張ってくるしかないじゃないですか。
縮小するマーケットのパイの奪い合いか、マーケットの拡大か、っていう経営戦略の話ですね。
大学のホームページにグローバルなんて安易に書かないでもらいたいよ。
これ書いてて、ふと頭に浮かびました。
大分の立命館。立命館アジア太平洋大学。
開学が2000年らしいのでもう19年経つんですね。
という事は、ざっと30年以上前から対策を打っていたって事ですね。
立命館の話、イメージしか分からないんですが、日本の学生にもいいことしかないですね。
国内にいて、世界の多文化を感じ取れる。
英語習得。
ちょっと脱線しますが、もう一つ大きな効果がありますよ。
移民の話です。
日本の労働力不足とセットで議論になる移民問題。
日本に来てくれる、来てくれない、いや増やしたい、増やしたくないは置いといて。
ラグビー日本代表のリーチ・マイケル。
彼は、札幌山の手高校、東海大学卒業ですよ。
サクラのジャージが似合うし、心の底から応援出来ます。
日本の誇りです。
(この記事を書いたにはW杯以前です。もうすっかり有名になってしまいました。)
こういった事例の方が、帰化についても双方にとってスムーズでしょう。
グローバル化と外国人教授
楽天さんも公用語を英語にしたし、英語で授業をする大学はもっと増えてほしいですね。
昔よりはだいぶ増えたのは、いいとおもいますが、ちょっと疑問があります。
UCLAの中村教授のように、逆に有名な外国人の先生って日本にいるんでしょうかね。
大学開かれてますか?
提供出来る価値を最大化して下さい
もちろん、大学中退の一番多い理由が、経済的な問題だって事は分かってます。
ただ、大学にももっと魅力を発揮して頂きたい。
より有意義な価値を提供してもらいたい。
学費もなにやらインフレ傾向です。
コストに見合うリターンを提供して下さい。
そう思います。
そもそも、勉強は自分でやるもんだよ。
そうですけどね。
さらに、大学教育に期待なんてしていない、って企業の採用担当者も多いと思います。
見捨てられたらおしまいですよ。
日本の大学入試制度 | ぶっちゃけ変えた方がいいでしょう
- 社会人・大学生の方必見!新しい分野に挑戦したり専門知識を深めてスキルアップしたいという方 資格取得の学校詳細はこちら